誰しもやりたくないことをやらざるを得ない場面はありますよね。
例えば会社勤めの方だったら、仕事を頼まれたら、自分の苦手なことであってもやらなくてはいけません。
やりたくないことや苦手なことに克服しようと取り組むけれど、やればやるだけ気力が削がれる。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
そこまでして取り組む必要は本当にあるのか考えてみました。
苦手は無理に克服しなくていい
結論から言うと、苦手なこと・嫌なことは無理に克服しなくてもいいと思っています。
正確に言うと、やりたいと思うこと・得意なことを追求していくべきだと思います。
自分のできないことや苦手なことには、ついつい目が行きがちになってしまうのですが、それにばかり気を取られてしまうのは時間やエネルギーが非常にもったいないので、すぐに辞めてしまって構いません。
どういうことか具体的に説明します。
エネルギーが増えることに集中する
苦手なこと・嫌なことをするにはエネルギーが必要で、心身ともに消耗してしまいます。更には時間を大きく奪われてしまうこともしばしばです。
やりたくないこと、嫌なことは自分にとっては憂鬱なことも多いので、実際に取り組んでいる時間以外にもそのことを考えてしまい、脳みそのメモリやエネルギーを消耗してしまうことにもなりかねません。
休みの日にも仕事のことを考えて憂鬱になってしまった経験は、誰しも一度や二度はあるのではないでしょうか。
そんな状態では、本当に好きなこと、本当にやりたいことを考えたり探す時間も気力もなくなってしまい、負のスパイラルに陥ってしまいます。
逆に、本当に好きなこと、本当にやりたいと思えることは、心や気力が消耗することなく、むしろ取り組んでいるとエネルギーが湧いてきます。
寝食を忘れて熱中するとはまさにこのことです。本当に自分がやりたいと思えることは、いくらやっても疲れないのです。
こちらは逆に良いスパイラルを形成し、やればやるほどエネルギーとやる気がみなぎってきます。
なので、まずすべきことは、やりたくないこと、自分にとって嫌なことを極力やらないようにすることです。やりたくないことは無理に克服しなくてもいいのです。
そうすれば、エネルギーと時間に余裕が出てきて、自分が本当に好きなことを考えることができるようになります。きっとやりたいことは自然と湧いてくるはずです。
何かやりたいけど、何をしたらいいかわからないという方は、いろいろなことに取り組んで見るのも良いですが、逆になるべく何もしないで、家の中のモノを減らしていくことで、自分の本当の気持ちが見えてくることもあります。「やらない」ということも、何かを成し遂げる上では非常に有用です。
得意な人を頼ってみる
苦手なこと・やりたくないことを克服するために時間とエネルギーを割くより、得意なこと・やっていて楽しいことに取り組む方が、何倍も生産的ですし、人生の幸福度も高いです。
私も以前の職場環境や仕事内容に違和感を感じていましたが、自分が苦手とするのが良くないと自分を責めて、克服しようと試み、最終的には身体を壊して休職した経験があります。
このときは周りがスーパーマンばかりに見え、自分に自信がなくなり苦手なことにばかり目が向いてしまいました。
その後転職をして、周りの目を気にせずに自分のやりたいことにひたすら追求した結果、人生の幸福度も上がりましたし、自分に対する自信も取り戻すことが出来ました。
自分が本当にやりたいと思っていることは、エネルギーが湧いてくるので、生活全てに良い影響を及ぼすことが出来ます。
自分にとってやりたくないこと、嫌なことをやらないための一つの方法は、それが好きな人、得意な人へ頼むことです。
最近ではアウトソーシングサービスも一般的になってきており、仕事であっても内容によっては簡単にアウトソース先を見つけることが出来ます。
例えば、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービスが有名ですね。
自分がやりたくない・嫌だと思っていることは、誰かにとってはやりたくてしょうがない得意分野かもしれません。そうであればその人に頼んでやってもらった方が、お互い幸せですよね。
まとめ:やりたいことを追求していこう
苦手を克服することは大切ですが、簡単に外注できる仕組みが整っている現在では、嫌な思いや辛い思いをしてまで取り組む必要はないと思います。
むしろ自分が得意な分野を追求し、それを苦手としている方のフォローを行う方が余程生産的だし、お互い幸せになれます。
自分の苦手分野を得意としている人がいるように、自分の得意分野を求めている人がきっとどこかにいるはずです。
「できること」が増えるより、「楽しめること」が増えるのが、いい人生。
斎藤茂太(日本 / 精神科医、随筆家 / 1916~2006)
どこかの誰かのお役に立てば幸いです。
コメントを残す