【NISA】SBI証券から楽天証券へ:NISA口座を移管する方法を紹介します

NISA口座移管

NISAやiDeCoといった制度が次々に導入され、自分の将来の資産は自分で形成する時代へ本格的に変わりつつあります。

我が家でもNISA口座を活用しており、多少なりとも資産運用を行っています。

これまでSBI証券でNISA口座を開設していたのですが、先日楽天証券へ移管したのでその方法を記録します。

楽天証券へ移管したのは、我が家は楽天経済圏のをフル活用しているので、NISA口座についても楽天証券で統一した方が管理しやすいと考えたためです。

思った以上に簡単に移管することができました。

具体的な移管方法

それでは早速具体的な移管方法を紹介します。

大きな流れとしては、①SBI証券でNISA口座の廃止手続→②楽天証券でNISA口座の開設手続となります。

SBI証券での実施事項

積立NISAの場合には積立設定解除

まず、積立NISA口座で運用を行っている方は、積立設定を解除しておきましょう。

後述しますが、既にNISA口座を使用してしまった年は別の証券会社へ移管できないためです。

SBI証券で口座廃止手続きを行い、その後楽天証券で口座開設手続きを行うとなると、多少なりとも時間が必要となってしまうため、手続途中で積立を発生させないためにまずこのような処理を行います。

NISA口座の廃止依頼

続いてNISA口座の廃止手続を行います。

この際、廃止依頼はカスタマーセンターへの電話での問い合わせのみなのでご注意を。

SBI証券カスタマーセンター

携帯電話の場合:0570-550-104

それ以外の電話:0120-104-214

時間:年末年始を除く平日8:00~17:00

▶参考:SBI証券に開設しているNISA口座を他社に移すことはできますか?(SBI証券)

ネット銀行ですが、こういった点はまだまだ人力のようです。

一日も早く、全てweb上で完結できるようになることを願うばかりです。

勘定廃止通知書の発行

カスタマーセンターへNISA口座を廃止したい旨を伝えると、後日NISA口座廃止のための申請書類が送付されますので、必要事項を記入して返送しましょう。

不備がなければ数日で「勘定廃止通知書」が発行され、SBI証券側での手続は完了です。

なお、この「勘定廃止通知書」は続いて紹介する楽天証券でのNISA口座開設手続の際に使用するため、しっかりと保管しておきましょう。

楽天証券での実施事項

NISA口座開設申し込み

続いて移管先の楽天証券側での手続きです。

まずはNISA口座の開設申し込みを行います。

申し込みはweb経由で行うことができますので、こちらは簡潔に実施してしまいましょう。

この際、楽天証券の総合口座を保有していない方は、まず総合口座の開設を行う必要があります。総合口座とNISA口座の開設は同時に行うこともできますので、楽天証券でNISA口座を開設することが確定したタイミングで開設手続を行う形で良いかと思います。

なお、NISA口座の開設申し込みは、SBI証券側の手続き完了前に実施するとその後の手続きもスムーズに行うことができますので予め申し込みを行っておきましょう。

必要書類を送付

口座開設申し込みを行うと、数日で申込書類が届きます。

NISA口座のみ開設の場合、基本的に必要事項は全て記入済みとなっているので、内容に問題ないか確認します。

記入する必要があるのは、①申込日②非課税口座(NISA口座)の開設有無の項目だけです。

①申込日には、開設書類の発送日を、②非課税口座(NISA口座)の開設有無には「他の金融機関のNISA口座から変更する」にチェックを入れて返送します。

この際に、SBI証券NISA口座廃止手続きの際に発行された「勘定廃止通知書」を同封するのを忘れずにしましょう。

また、NISA口座開設に際してマイナンバーの登録が必要となります。

そのためマイナンバーカードのコピーなど、マイナンバーが確認できる資料の添付も忘れないようにしましょう。

なお、総合口座開設の際に既にマイナンバー登録が完了していれば、NISA口座開設時はマイナンバー関係書類の添付は不要となります。

NISA口座の開設完了

申込書類返送後、税務署の審査を経て数日でNISA口座が開設されます。

これで楽天証券でNISA口座を使用することができるようになりました。

注意事項

移管手続き自体はこれで完了ですが、その際に注意が必要な点を紹介します。

SBI証券のNISA口座で保有していた株式や投信は移管されない

移管前の証券会社にてNISA口座で保有していた株式や投資信託は移管前の証券口座にそのまま残ります。

なので、まだ運用中だけど証券会社だけ変えたいという場合でも安心ですね。

また、移管前の口座で保有していた株式や投資信託は、たとえNISA口座を廃止したとしても、それぞれの非課税期間内であれば、非課税で売却することが可能です。

非課税期間は5年間なので、例えば2020年に購入した株式であれば、たとえNISA口座を廃止したとしても、5年間非課税となるので2024年までは非課税で運用することができます。

▶参考:日本証券業協会HP-Q31,32

NISAに関するよくある質問|日本証券業協会
NISAに関するよくある質問|NISAとは、2014年1月から導入された「少額投資非課税制度」です。

その年にSBI証券でNISA口座を使用してしまうと移管できない

NISA口座の移管を考えている方は、この点に注意が必要です。

例えば2021年1月にSBI証券で開設していたNISA口座で投資信託を購入していた場合、2021年中は他の証券会社にNISA口座を移管することができなくなってしまいます。

また、毎年10月以降の申込みは、翌年からの移管となってしまいます。

そのため、どちらにしてもNISA口座の移管を考えている方は早めの手続きをすることが望ましいでしょう。

移管手続中に住所を変更した場合

今回の私のケースなのですが、SBI証券で勘定廃止通知書を発行後に引っ越しを行い、移管前のSBI証券と移管後の楽天証券でそれぞれ登録住所が異なってしまいました。

結論から言って、このようなケースでも全く問題ありませんでした。

これはそれぞれの証券会社公式HPに具体的に記載されているわけではないですが、楽天証券のチャットサービスにて確認しました。

勘定廃止通知書には登録住所が記載されているわけではないので、住所が異なるからと言って手続の不備などにはなったりしないようですね。

余談ですが、今回利用した楽天証券のチャットサービスはレスポンスも早く、非常に丁寧に対応してもらえたので、不明点や疑問点がある方は、ぜひとも利用してみてください。

まとめ︰困難は分割せよ

NISA口座の金融機関変更というと、一見非常に複雑そうな手続のように感じられますが、思っていたよりスムーズに移管手続を行うことができました。

全てを一気にやろうとすると大変ですが、やるべきことを一つ一つ達成していけば、意外と上手くいくものです。

分割すること、そして優先順位をつけて一つ一つ達成していくこと。何事もそれが重要だと思っています。

どこかの誰かのお役に立てば幸いです。

シェアしてもらえたら嬉しいです

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