「ヨソはヨソ、ウチはウチ」誰しも子供の頃に一度は言われたことのあるフレーズではないでしょうか。
当時はそんなこと言っても羨ましいものはしょうがない。納得できない。などと思っていました。
しかし今はこう思います。なんと人生の真理を表しているフレーズなのだろうか、と。
人生とは幸せを追求すること
人生は結局のところ、いかに自分の幸せを追求できるかということに尽きるのではないかと思います。そしてその幸せというものは人それぞれ形が異なります。
結婚して子供が生まれ、家を建てて家族仲良く暮らすということが幸せという人もいますし、仕事に邁進してキャリアを積んでいくことこそ幸せという人もいますし、趣味に没頭することこそ人生の幸せという人もいると思います。
人それぞれでいいのです。本来であれば、自分の欲求や感情に従って生きることができれば、自分の幸せを追求できるのだと思います。
しかし、その大敵が、「他人との比較」です。
人と比較するから不幸になる
昨今はインターネットやSNSの発達により、気軽に他人の幸せそうな姿を目にしてしまいます。たとえそれが自分の追求する姿ではなくとも、他人の幸せそうな姿を目にしてしまうと現状の自分の状態と比較してしまうものです。今の自分に少しでも満足していないと、そんな友人知人の姿はとても眩しく感じてしまい、相対的に自分が惨めになったような気分になってしまいがちです。
世界一幸福な国として良く知られていたブータンの幸福度ランキングが近年急落してしまっているということをご存知でしょうか。これは、社会の情報化により他国の情報がブータン国内にも入ってくることによって、他国との比較をしてしまうようになったことによる影響と言われています。
この出来事からも、人と比較することが不幸に繋がってしまうということがよくわかります。
足るを知るという幸せ
一度立ち止まって考えてみてください。本当に自分が求める幸せとは何なのでしょうか。
上述したブータンでの出来事は、考え方や感じ方次第で人は幸福にも不幸にもなるということを示しています。であれば、幸福である方がいいに決まっています。
キラキラした休日、高級品に囲まれた生活、高価な衣服。それらは本当にあなたが求めているものでしょうか。
良いものを、良い生活をと求め続けていてもキリがありません。自分は何をもって幸せと感じるのか。足るを知るということが本当に幸せな生活を送るために必要なのではないでしょうか。
おわりに
人の欲求欲望には際限がありません。特にSNSの発展により以前までは赤の他人だった人が身近な存在に感じられるようになった昨今ではよりいっそう他人との比較をしてしまい、今の自分にないものばかりを求めてしまいがちです。
そのような現代だからこそ、意識してSNSとは距離をとり、自分が本当に幸せと感じるのはどんなときか、そして自分が何を持っているのかということを改めて見つめ直すことが重要なのではないでしょうか。
「ヨソはヨソ、ウチはウチ」というフレーズには意識的か無意識の内にか、そんな思いが込められているのではないかと、子供が生まれて親側になったからこそ感じる今日このごろです。
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