SBI証券を通してiDeCoの運用を行っています。
SBI証券のiDeCoにはオリジナルプランとセレクトプランの2種類があり、それぞれで取り扱っている商品が異なっています。
最近巷でよく話題に出ているS&P500をベンチマークとしたインデックス投信はセレクトプランでしか購入することができないため、私もそれを目当てにプラン変更をすることにしました。
今回オリジナルプランからセレクトプランへ変更したので、手続き方法など備忘録としてシェアします。
- SBI証券でiDeCoを運用していて、オリジナルプランからセレクトプランに変更したい
- SBI証券のiDeCoでS&P500をベンチマークとした商品を購入したい
- SBI証券のiDeCoに興味がある
Contents
そもそもiDeCoって何??
当ブログでも何度か紹介していますが、iDeCoは個人型確定拠出年金制度の通称です。
確定拠出年金制度は、加入者ごとに資産口座が設けられるため、国民年金や厚生年金とは異なり自ら拠出した資金は全てそれぞれの拠出者に帰属する一方で、拠出した年金資産の運用責任も各拠出者が負うという制度になっています。
また、拠出金額の所得税額控除や、運用益が非課税となるなど、多くのメリットも有している制度でもあります。
iDeCoは近年の法改正により、公務員や専業主婦でも加入できるようになり、多くの人々が幅広く加入することができる制度となっています。
2種類のプランがあります
冒頭で記載していますが、SBI証券には「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」という2種類のプランがあります。
これら2種類のプランの違いは、取り扱う商品が異なるという点のみです。それぞれ簡単に内容を記載します。
オリジナルプラン
SBI証券でiDeCo導入当初から設定されていたプランです。
オリジナルプランは投資信託63本、元本保証商品4本と、非常に多くのラインナップが揃えられていました。
しかし、2018年の法改正により取扱商品が35本までと規制され、さらに取扱商品から外すためには、その商品保有者の内3分の2以上の同意が必要と、オリジナルプランの取扱商品を見直すためには非常にハードルが高くなってしまいました。
法改正により設定された35本という取扱商品数は既に超えてしまっているため、このままでは新たに商品を追加することができません。このような状況を打開するために新たに設定されたのが「セレクトプラン」でした。
セレクトプラン
セレクトプランは、上記2018年の法改正により取扱商品の数が規制されたことに伴い、新規商品を追加するために設立されたプランです。
セレクトプランの特徴は、オリジナルプランに比べると米国や全世界株式を指標とした商品が多くラインナップされています。
現在注目を集めているS&P500を指標としたeMAXIS Slim米国株式(S&P500)はセレクトプランでしか購入することができません。私も今回この商品を購入したいと考えているため、セレクトプランへの変更を行っています。
S&P500といった指標や、全世界株式に投資するインデックス型の投信はセレクトプランの方が種類が多く、株式や債券、リートといった複数種類の資産に分散投資を行うバランス型の投信はオリジナルプランの方が種類が豊富にあるようです。
この項目の冒頭に記載した通り、オリジナルプランとセレクトプランの違いは取り扱う商品の種類だけなので、現在オリジナルプランでどちらにしようか迷っている方は、自分が運用したい商品を取り扱っているプランを選択すれば良いかと思います。
オリジナルプランからセレクトプランへの変更方法
それでは、オリジナルプランからセレクトプランへの具体的な変更方法を説明します。
HPより申し込み
まずプラン変更届を請求する必要があります。
これはSBI証券のiDeCoホームページより請求することができます。
ホームページの「プラン変更をご希望の方」という項目にある「お申込みはこちら」というボタンをクリックし、表示されたページで必要事項を記入して変更届の請求をします。
プラン変更届へ記入
プラン変更届は請求後数日で郵送されます。
こちらに必要事項を記入して返送します。
記入が必要な箇所もほとんどないため、そんなに手間はかからないかと思います。
変更手続はこれで終了です。あとは運営側の事務手続が完了するのを待ちましょう。
2,3ヶ月後にプラン変更完了
オリジナルプランからセレクトプランへの変更手続きは、変更届提出後に2,3ヶ月程度かかるそうです。
プラン変更が完了したら、新たなプランでの掛金の配分割合を設定し、再び運用が開始されます。
注意事項
プラン変更に際に一度現金化する必要がある
オリジナルプランからセレクトプランへ変更した場合、手数料などは発生せず、積み立てていた資産も全てその金額で移管されます。
ただし、オリジナルプランとセレクトプランでは取り扱っている商品が異なるため、プランを変更する場合には一度商品を全て売却して現金化しなければなりません。
この際の売却のタイミングはこちらで指定できず、運営側での移管手続による任意のタイミングで行われるため注意が必要です。
そのためプラン変更の申し込みは、いつ売却が行われてもいいようにある程度商品に含み益が生じているタイミングで行う、もしくは元本確保型商品へスイッチングをしてから行うのが良いかと思います。
セレクトプランからオリジナルプランへ戻すことはできない。
2021年1月よりオリジナルプランの新規申込みは終了しています。
これはiDeCoの新規申込みの際だけではなく、プラン変更の場合においても同様となります。
つまり、セレクトプランからオリジナルプランへ戻すことはできないということです。
オリジナルプランで取り扱っている商品が気になる方は、セレクトプランへの変更は慎重に行いましょう。
まとめ:多少の時間はかかります
申し込み書類はすぐに手元に届き、記載内容自体もそれほど複雑なものではありませんでした。
しかし、プラン変更が完了するまでに2,3ヶ月かかってしまうこともあり、その間は掛金拠出がストップしまい、運用益を逃してしまう可能性もあります。
ですが、iDeCoは長期投資が前提となっている制度なので、あまり短期の変動を気にしすぎず、気長にプラン変更手続きを行おうと思います。
現在はiDeCoだけでなく積立NISAやETF投資なども行っており、あまり取り扱う商品が多すぎると管理が大変になってしまうので、商品を整理したいという考えも今回のプラン変更を行う背景にはあります。
分散投資によるリスク回避は検討する必要があるものと思いますが、管理コストのバランスも重要な決め手になるかなと考えています。
どこかの誰かのお役に立てば幸いです。