ブログ記事の作成にも多少慣れてきて、色々なことに取り組んでみようという気持ちが湧いてきました。
そこで、今回はネット記事の感想記録に挑戦してみました。
これまでネットの記事は、読んで、感じて、考えて、それで終わりにしてしまっていました。記事を読んで、色々なことを考えたはずなのに、2,3日もするとその記事を読んだことすら忘れてしまっている。これは非常にもったいないと常々感じていました。
初めての記事感想は、ログミーより「トークイベント「『苦手』な仕事で成果を出す方法(寺田有希氏×石倉秀明氏)」です。
初めての試みだったので悪戦苦闘しましたが、ただ何となく読むより何倍も深く考え、頭に刻まれていくように感じる良い経験となりました。
概要
様々なイベントのログが紹介されているwebメディア「ログミー」より、ホリエモンチャンネルのMCで知られている寺田有希氏と、全社員リモートワークという試みを行っている株式会社キャスターの石倉秀明氏の対談記事です。
お二人の書籍出版を機に、twitterやnoteといったSNSを通して実現した対談とのことでした。
トークテーマは「『苦手』な仕事で成果を出す方法」ということで、主に「初対面」「面接」「目上の方」の3つについて仕事に関連するお二人の考えや取り組み方について対談されていました。
共感する部分も多かったのですが、何よりもお二人が非常に戦略的に深く自分の苦手なことについて向き合って対応していることに驚きました。
初対面:その後の時間の方が長い
もう「初対面で話す」ということを、できるだけしたくない。めっちゃ人見知りで、人見知りがぶわーって出てくるので、なるべく初めましての人が多いところには行きたくない。
#2/7:『ホリエモン万博』では、面識なしの著名ゲスト相手に5時間MC
「初対面が最も苦手」と語る寺田有希氏の“話のきっかけ探し”より寺田氏
まず、MCをやっているタレントでもこのように思うのかと驚きました。寺田氏はホリエモンチャンネルのMCを務めていて、大御所の方々とも数多く関わっているので、さぞ初対面には強いのだろうと勝手に思っていました。
寺田氏も石倉氏も、初対面は苦手という話をされていたが、仕事柄そのような場に出ることも多いのでしょう。なので、それぞれ対応方法に戦略があり、いかに自分に合った方法ができるかを重視していました。
私も人見知りなので、初対面の人が多い場は非常にエネルギーを多く使うのでなるべく行きたくないと常々思っています。しかし、幸か不幸か仕事でそのような場に直面する場面も多いので、どのような対応や立ち回り方であれば、エネルギーをあまり使用せずにうまく回せるか、自然に身についてきた。いや、自然にというよりは、生き残るために必要に迫られて不可避的にという言い方が適切かもしれません。
つまり、お二人の言葉をお借りすると、「初対面をいかに定型的に済ますことができるか」が身に付いてきたと実感しています。
人は見た目が9割と言われる程、第一印象はもちろん重要だと思います。しかし、記事中にもありますが、仕事を続けていく上でその後の時間の方が圧倒的に長いです。
なので、その後の関わり方で第一印象なんていかようにも変わるものであると思いますので、初対面や自己紹介にあまりエネルギーを使い過ぎないことが、苦手な仕事を恐れない秘訣なのだと感じました。
面接:アピールとコミュニケーションの違い
実は、8~9割の人が聞いたことに答えてくれていないんですよ。なので、聞いたことに答えたら、1割ぐらいになれるので、わりと受かる。
#5/7:「面接を「アピールの場」と思っている人は“話の通じない人”
9割が「聞かれた質問に答えない」から、残り1割になればいい」より石倉氏
結局のところ、話すことよりも聴くことの方が重要かつ難しいのだと思います。
面接の場は独特な空気感もあり、必要以上に多く喋り過ぎていまうことがありがちです。私も2回転職経験があるので、その感覚は非常に良くわかります。なんだか多く喋った方が良いといった思考に覆われてしまうんですよね。記事でも述べられているように、まずは質問に対して適切に答えることが大前提なのでしょう。
ただし、ただ答えるだけでは盛り上がりにかける部分もあるのではないかと思います。面接はコミュニケーションなので、多少の盛り上がりや空気を温めることも加点要素かつ重要な要素となるのではないかと思います。
なので、質問に対して回答した上で、新たな会話の糸口を投じたり、面接官が興味を惹きそうな言葉や言い回しを出すのも一つのテクニックなのではないかと思う。一緒に仕事をする上でも、多少のユーモアがある人の方がいいですよね。もちろん、質問にはしっかりと回答した上での話だと思いますが。
目上の方:偉い人も一人の人間
仕事においての目上の方になった時に、特に会社で役職が上に行けば行くほど、いきなりポンと、端的に質問だけしてくる人って多いじゃないですか。〜中略〜
何を聞かれているのかわからないけど、なんかミスしないように、ちょっと遠回りに言って、無難な回答を探りにいくようなことって多いじゃないですか。
#7/7:「目上と話すときは「シンプルに答え、わからなければ聞き返す」
偉い人は“ヨイショされたい”のでなく、意見をぶつけ合いたい」より石倉氏
非常によくわかります。間違いない。経験がありすぎる。
結局のところ、偉い方には質問の意味を再度確認することは失礼なのではないかという思考が働いてしまっているため、このような曖昧な対応となりがちなのではないかと推察します。
まず質問に対して回答する。わからないことがあれば聞き返す。というシンプルな前提が重要性が再三述べられていました。面接と同じですね。いかにしっかり「聴く」ことができるかという点に尽きると思います。
このような対応をしてしまう原因は、目上の人の存在を、自分の中で必要以上に大きくしてしまうこということであると石倉氏は述べています。
つまり「聴く」「考える」「話す」。コミュニケーションは非常にシンプルな行動の組み合わせですが、相手との立場や肩書きの違いによって、様々なフィルターがかかってしまい複雑化してしまうということだと思います。例えば、こんな言い回しで失礼に当たらないか。とか、自分の立場でこのような発言をしたら悪目立ちしてしまうのではないか。といった形で常に頭をフル回転させながらコミュニケーションをとっている状態ですね。
相手を一人の人間として意識して、シンプルなコミュニケーションに意識を集中する。頭ではわかっていても中々難しいですよね。論理的ではないかもしれませんが、きっと場数を踏むことで見えてくる方法もあるのかもしれません。
まとめ:言語化するこでとわかること
今回初めてネット記事の感想をブログ記事に表現してみたのですが、これまで自分が行っていた行為は、記事を「読む」のではなく、何となく「眺めていただけ」だったということを痛感しました。
記事を読んで、考え、それを言葉に表すということが、これほど難しいものだとは。
しかしだからこそ、その言葉にはその人の人間性やその人自身が全て表現されるのだと思いました。言語化することで、その人の考えを形に残して客観視することができる。これってすごいことですよね。
『ホリエモンチャンネル』でアンチコメントがぶわーってついてた時代とかも、もちろん心は痛めるし、傷つくんですけど、それで町を歩いても誰にも気づかれないし。例えばそれこそ、町で石を投げられることなんてないワケですよね。
#7/7:「目上と話すときは「シンプルに答え、わからなければ聞き返す」
偉い人は“ヨイショされたい”のでなく、意見をぶつけ合いたい」より寺田氏
自分をいかに表現できるか。自分の考えをいかに言葉として残せるか。ログミーの記事の内容もそうでしたが、今回行った「記事感想を作成する」という行為に対しても多くの発見がありました。
周りの目線を気にせずに自分の感情や考えを大切にしていきたい。そんな気持ちを改めて抱かせてくれた初めての挑戦でした。
どこかの誰かのお役に立てば幸いです。
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