新型コロナウイルスの新種株が発見されるなど、まだまだ落ち着かない状況は続きます。
感染拡大は消費の自粛といった形で経済活動にも大きな影響を与えることは、昨今のコロナ禍で実感している方も多いかと思います。経済は全ての事柄が密接に関わりあっているのですね。
そんな折に手にとったのが、こちらの「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」です。
高校生が学んでいる〜というタイトルではありますが、収録されているテーマは多く、そしてテーマによっては非常に深く紹介されていて、お金に関する一通りの事柄を学ぶためには有用な書籍だと感じました。
- お金が関係する事柄について横断的に学ぶことができる
- アメリカのお金の事情について知ることができる
- 高校生には少々難しい内容
お金について学ぶということ
冒頭に記載の通り、本書に収録されているテーマは多岐にわたります。就職から始まり、貯金、ローン、投資、破産、税金、保険、社会福祉など、生きる上で必要な事柄ばかりです。
我々が生活する上で、お金は全ての要素に関わっていることが実感されます。
一方で、これらのテーマは学校ではほとんど学ばないということにも気付きました。
私も社会人になって数年が経過しているので、身を持って知っていることも、あれば知識だけはあるような事柄もあります。
しかし、それらは全て学校で学んだ訳ではなく、経験した際に調べたことや、本で読んだことがほとんどです。
ですが、どれもこれも知らなかったら生きていくことが非常に大変になることばかりということを強く感じます。
なぜこんなに重要なことを学校では教えてくれないのでしょうか。本当のところはわかりませんが、知らない人が多い方が何かと都合が良い人もいるからかもしれません。
確かに知らなくても生きていくことはできるかもしれません。しかし、知ってる方が圧倒的に有利に人生を進めていくことができますし、幸せに過ごせる可能性も高くなるでしょう。
無知は罪なのです。
アメリカの高校生が本当に本書のような内容の書籍で学んでいるかは定かではありませんが、社会を生きる上で、このような書籍を読んで知識を身に付けることは必要不可欠だと強く感じます。
おわりに:日本を俯瞰的に見ることができる
本書はあくまで「アメリカの高校生が学ぶ」内容なので、収録されている社会制度はアメリカのものとなっています。であれば日本に住む我々は深く読み進める必要はないのでしょうか。決してそんなことはありません。
制度の成り立ちや考え方などは国が違っても同じですし、海外、それも覇権国家であるアメリカの制度を知ることに損はありません。
お金というのは我々の生活全てに密接に関わるものであり、それはどの国でも変わりません。そんなことを意識して読み進めると、日本という国がどのように運営されているかをこれまでと違った視点で見ることができるかもしれません。
どこかの誰かのお役に立てば幸いです。